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2026/03/07

不眠・睡眠障害とは|眠れない原因と受診の目安

「夜なかなか眠れない」
「途中で何度も目が覚めてしまう」
「朝早く目が覚めてしまい、その後眠れない」

このような状態が続く場合、不眠症や睡眠障害の可能性があります。睡眠は心と体を回復させる大切な働きを持っていますが、睡眠の質が低下すると日常生活にもさまざまな影響が出ることがあります。

今回は、不眠や睡眠障害の主な症状、原因、受診の目安について解説します。


不眠・睡眠障害とは

不眠症とは、十分な睡眠の機会があるにもかかわらず、眠れない状態が続くことをいいます。多くの場合、睡眠の問題が日中の生活に影響を及ぼします。

睡眠障害にはいくつかのタイプがあります。

入眠困難
布団に入ってもなかなか眠れない状態です。寝つくまでに長い時間がかかります。

中途覚醒
夜中に何度も目が覚めてしまう状態です。再び眠れないこともあります。

早朝覚醒
予定よりも早く目が覚めてしまい、その後眠れなくなる状態です。

熟眠障害
睡眠時間は確保できているのに、ぐっすり眠れた感じがしない状態です。

これらの症状が続くと、日中の眠気や集中力の低下などにつながることがあります。


眠れない主な原因

不眠の原因はさまざまで、一つの原因だけではなく複数の要因が関係していることもあります。

ストレス

仕事や人間関係の悩みなど、精神的なストレスが続くと睡眠に影響することがあります。考え事が増えると脳が休まらず、眠りに入りにくくなります。

不安や心配事

将来への不安や日常の心配事が続くと、夜になっても気持ちが落ち着かず眠れなくなることがあります。

生活リズムの乱れ

夜更かしや不規則な生活が続くと、体内時計が乱れて睡眠のリズムが崩れることがあります。

心の不調

気分の落ち込みや強い不安など、精神的な不調が不眠の原因になることもあります。


不眠が続くと起こる影響

睡眠不足が続くと、日常生活にもさまざまな影響が出てきます。

例えば

日中の強い眠気

集中力の低下

疲れやすい

イライラしやすい

気分の落ち込み

などです。

さらに不眠が長く続くと、不安症状や抑うつ状態が強くなることもあります。睡眠の問題は心身の健康と深く関係しているため、早めの対処が大切です。


受診を検討する目安

次のような状態が続く場合は、医療機関への相談を検討するとよいでしょう。

眠れない状態が2週間以上続いている

睡眠不足で仕事や日常生活に支障が出ている

強い不安や気分の落ち込みがある

市販の睡眠薬で改善しない

  • 不眠は珍しい症状ではありませんが、長く続く場合は専門的な対応が必要になることがあります。

不眠・睡眠障害の治療

不眠症の治療では、症状や原因に応じてさまざまな方法を組み合わせます。

例えば

睡眠リズムの調整

生活習慣の見直し

ストレスへの対応

必要に応じた薬物療法などです。

患者さん一人ひとりの状態に合わせて治療を行うことが大切です。


  • 眠れないときは一人で悩まず相談を
  • 不眠や睡眠障害は、多くの方が経験する可能性のある症状です。しかし、我慢を続けることで症状が長引くこともあります。
  • 眠れない状態が続いている場合は、一人で抱え込まず専門医へ相談することも大切です。
  • 横浜・関内の みなとメンタルクリニック では、不眠症や睡眠障害の診療を行っています。睡眠についてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

参考文献・情報源

本記事の内容は、精神医学および睡眠医学に関する以下の資料を参考にしています。

厚生労働省
「健康づくりのための睡眠指針」

日本睡眠学会
睡眠障害の診断・治療ガイドライン

日本精神神経学会
精神疾患の診断と治療に関する資料

DSM‑5‑TR
アメリカ精神医学会による精神疾患の診断基準

ICD‑11
世界保健機関による国際疾病分類


医学監修

本記事は、精神医学および睡眠医学に関する医学的知見をもとに作成しています。

監修医

田邊 陽一郎 医師

平成15年 秋田大学 医学部卒業

日本精神神経学会 精神科専門医

精神保健指定医

日本医師会 認定産業医

精神科医として、不眠症・不安症・うつ病などの精神疾患の診療に従事。
職場のメンタルヘルスや休職・復職支援など、産業精神保健にも対応しています。


睡眠やメンタルヘルスに関する情報は一般的な医学情報であり、症状や治療は個人によって異なります。

睡眠に関する症状でお困りの場合は、医療機関での相談をご検討ください。

横浜・関内の みなとメンタルクリニック では、不眠症や睡眠障害の診療を行っています。