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メンタルコラム

第19回

こころの聴診器:女性の更年期うつ

更年期は女性の心身のターニングポイント、上手に乗り越えよう

更年期がどのようにやってくるかは人それぞれに異なる

女性の更年期とは、閉経を含めての前後10年間、だいたい45歳から55歳の時期のことをいいます。

この時期には、卵巣が老化し始めて機能が衰え、女性ホルモンの分泌が減少してきます。すると脳の視床下部や下垂体は卵巣の働きが悪いのだと思って、卵巣に働き掛けるホルモンをたくさん分泌します。このとき、視床下部がつかさどっている交感神経や副交感神経にも影響を及ぼしてしまうため、自律神経のバランスが崩れてしまいます。

更年期でよく訴えを聞くのぼせ、ほてり、発汗、耳鳴り、目まい、動悸、息切れ、冷え、血圧変動などの症状は、この自律神経のバランスの崩れから起こってきます。さらに不眠、いらいら、やる気がないなどの抑うつ症状も表れてきます。

これらの女性ホルモンの減少から起こる自律神経失調症状や精神神経症状で、日常生活に支障を来すまでになったものを、更年期障害と呼びます。更年期障害がない人もいれば、大変苦しむ人もいて、人によりさまざまです。

不安が心の中に居座って何もできなくなった

A子さん(51歳)は45歳を超えたころから体力が落ちて疲れやすく、物事に対する興味や関心が薄れてきたのを実感するようになりました。何でもないのに汗が出てきたり、顔がほてるようになってきたので、これは母親や先輩から聞いた「更年期」のせいなんだろうなあと思っていました。

48歳になると、月経不順、月経量増加が見られるようになり、月経痛もひどくなってきました。婦人科で更年期障害のホルモン療法を勧められましたが、服薬期間や副作用が気になって断りました。

そのうちに後頭部が重いような頭痛がたびたび起こるようになりました。頸部が凝って痛み、37度台の微熱も続いたため、脳神経外科や神経内科、整形外科などいろいろな科を受診しましたが、異状は見つかりません。整体、鍼灸、マッサージにも通いましたが良くなりません。医師にはストレスが原因でしょうと言われ、精神科を受診することを勧められました。

このころからさらに不眠がひどくなり、朝は憂うつでパートの仕事も辞めてしまいました。「娘の帰りが遅いけど何か事件に巻き込まれたのではないか」「80歳の私はどんなふうになっているのだろう」と、いろいろな種類の不安がいつも頭の中にどっかりと居座っています。気分転換する気力もありません。いっそ死んだほうが楽になれると思うこともしばしばです。なんの気苦労もなさそうな夫を見ていると腹が立って、八つ当たりすることも増えてきました。

さすがに自分でもこのままではいけないと思い、精神科を受診しました。

医師との会話や、運動をきっかけに生活のリズムが安定

A子さんへの診断は「神経症性障害」。薬を飲むうちに症状は落ち着いてきました。

医師との話をするうちに、A子さんは自分の過去を振り返るようになりました。小さいころ、両親の仲が悪く、いつもびくびくしていたこと。特に自分に当たり散らす母が怖かったこと。先々のことをいろいろ考える心配性だったこと・・・・・・。

今までため込んでいたものを吐き出すうちに、徐々に気持ちの整理がついてきました。そのうちに、両親の良い面を認めることができて、感謝の気持ちも持てるようになりました。そして楽天的な夫に対しても、夫の性格を見習おうという気持ちになりました。

最初は家事をするだけで疲れる状態だったので、医師から体力をつけるためにウォーキングを勧められました。考えてみれば、今まであまりにも体を動かすことが少ない生活でした。ウォーキングを続けるうちに気分が爽快になり、やってみたかったボクシングを始めてみました。思いきり体を動かすと体の不調も忘れるようになってきました。仲間もできて、試合のときには勝ちたいと思うようになりました。

同時に、パートの仕事にも復帰。仕事をする、運動する、仲間がいる、リラックスするという生活習慣が、A子さんが抱えていた不安や心配や不調を吹き飛ばしてくれました。

油断せずに、更年期を前向きにとらえよう

更年期のころは自分の人生を立ち止まって考えるいい機会です。

更年期の女性に訪れる体の変化は、想像しているよりずっと意外なものなのです。私は健康だから大丈夫、私は精神的にも強いから何事もなく過ぎていけると思う・・・・・・そう感じていても、思いもよらない症状に見舞われるかもしれません。

しかも更年期は、子どもの独立や親の介護の始まりなど、家庭環境が変化する時期と重なります。

これまで休みなく走り続けてきたご褒美と考えて、ご自分の心身のメンテナンスをしてください。何といっても、まだ人生の折り返し地点なのです。生きがいを持って、更年期の後の人生も充実させていきましょう。

当院長が保健同人社「暮しと健康」に連載した「こころの聴診器」を転載したものです。
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