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メンタルコラム

第18回

買っても買ってもまた買いたくなって・・・

「買い物依存症」はストレスに耐えられない心のサイン

買い物の楽しさにがんじがらめになって・・・・・・

A子さん(46歳)は、自分のことが分からなくなって精神科を受診しました。A子さんは医師の前で、こんな話をしました。

-------------私は20代で就職、結婚をして、働きながら家事と育児をしてきました。子どもが小さいころは保育園に、小学生のときは学童保育に預け、高学年になったら塾に通わせました。仕事が終わると買い物をして急いで家に帰って夕飯を作りました。35歳のときに主人と話し合って家を建て、ローンを組みました。子どもも中学生になって精神的な余裕も出てきました。

このころから私の買い物の楽しみが始まったのです。自分の服を買うために休みの日にはブティックを歩き回りました。すてきだなあと思った服はたいてい試着して買いました。クローゼットは洋服でいっぱいになり、主人に気付かれないように納戸の中に隠したりしていました。

主人は私よりも朝早く出て、帰りは私より遅いので、私がどんな服で通勤しているか知らなかったのです。それに、会社での付き合いが忙しくて、私を見ている時間もなかったみたいです。

そのうち、貯金はゼロになって、ローンが増えていきました。最初は借金に罪悪感があったのですが、やはり買い物のほうが楽しいので、借金なんか誰でも大なり小なり抱えている、返せばいいんでしょ、という安易な考え方になっていきました。そしてとうとう、借金の額は数百万円に。給料はすべて返済に回されます。しかし買い物のことが頭から離れなくなって、仕事に集中できません。

さすがに自分でもおかしいと思うようになって、必死で無駄な買い物をやめようと努力しました。給料はまず貯金し、家計簿はきちんと付けました。買い物は小遣いの範囲ですることにし、カードは捨て、支払いは現金のみ、洋品店には行かない・・・・・・しばらくは我慢できました。でも少しでも貯金がたまると、また買い物を繰り返してしまいました。自分のものだけではなく、人へのプレゼントと言い訳して買います。そして自己嫌悪に陥り、自己啓発や依存症の本を読み、インターネットで調べたりして少し我慢するのですが、また買い物を再開・・・・・・。

私はどうしたらいいのでしょうか。

買い物依存症の背後には必ず抑圧されたストレスがある

「買い物依存症」では、一日中、買い物のことが頭から離れなくなって、仕事が手につかない、家事がおろそかになる、すべてのことに気がそぞろになるなどの症状が表れます。買ったものをすべて使うわけでもありません。買い物の金額が増えていくので、やめる努力をします。しかし買い物を減らしたりやめたりすると不機嫌になっていらいらし、人とまともなコミュニケーションが取れなくなります。家族や友人にも買い物のことを隠すようになり、お金がなくなってくると他人に借金を申し込んだりします。

こんな患者さんを前にして、精神科では、なぜ買い物を我慢できないのか、どんなストレスが原因になっているのかを探っていきます。

買い物依存症にかかる患者さんの多くは、日ごろのストレスを上手に解消することができずにいます。それを一時的に発散するのが買い物なのです。ほとんどの患者さんが「買い物をするとスッキリする」「欲しいものを買うと明るい気持ちになる」と言います。もちろん、こういう経験は誰にでもあることです。しかし買い物依存症の患者さんは、ほかのことでストレスを解消できずに、ストレスの原因を抱え込んだまま、どんどん買い物にのめり込んでいくのです。

十分な休息、遊び、人との付き合いで自分を取り戻す

医師がゆっくりと話を聞き出すと、A子さんは家庭もあって仕事もあるので、毎日忙殺されて自分の時間がないこと、友人や近所の人との付き合いもままならないこと、子どもはかわいいけれど話し相手にはならないこと、夫の帰りが遅いことなどを挙げ、結局、自分は誰からも相手にされない、孤独だ、と訴えました。

医師はA子さんに、薬物療法と、会社をしばらく休むことを勧めました。

休職して2週間、A子さんは本当によく眠ったといいます。4週間たって少し元気が出てきました。そのころ、医師に言われた、「ゆっくり休んで、よく遊んでください」という言葉にA子さんは新鮮な思いを抱きました。遊ぶ?遊んでいいの?どうやって遊べばいいの?・・・・・・最初はとまどいましたが、そのうち、やりたいことがいろいろ頭に浮かんできました。

体調が戻ってくると、ジムでエアロビクスに汗を流したり、友人とランチや旅行に出かけるようになりました。医師から「いろんな人と会って、よくしゃべって、よく笑ってください」と言われ、人との付き合いも増え、生活が楽しくなってきました。

気が付くと、買い物のことはまったく考えなくなっていました。

最近では夫との会話も増え、疎遠だった両親にも会いに行くようになりました。買い物も、お小遣いの範囲で十分楽しめるようになりました。

人の心はつらいままでは持ちこたえられないもの。しかし知らず知らずのうちに頑張ってしまって、ストレスをため込んだままでいる人も多いのです。

あなたは上手にストレス解消していますか。もう一度、自分を見つめ直してみてください。

当院長が保健同人社「暮しと健康」に連載した「こころの聴診器」を転載したものです。
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