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2026/06/16

ストレスで胃が痛い・お腹の調子が悪いのは自律神経のせい?原因・対処・受診の目安を横浜・関内の精神科医が解説

ストレスで胃が痛い・お腹の調子が悪いのは自律神経のせい?原因・対処・受診の目安を横浜・関内の精神科医が解説

大事な会議の前になると、決まってキリキリと胃が痛む。電車に乗ると、急にお腹が下しそうになって、各駅でトイレの位置を確認してしまう。緊張する場面で、お腹がゴロゴロ鳴って冷や汗が出る。食後に胃がもたれて、少し食べただけでお腹が張り、何を口にしても重苦しい。――そんな胃腸の不調に、悩まされていませんか。こわくなって内科を受診し、胃カメラや検査まで受けたのに、「とくに異常はありませんね」。「じゃあ、この痛みは何なんだ」と、行き場のない気持ちを抱えてはいないでしょうか。

自律神経シリーズの第4回は、胃腸です。第1回の自律神経失調症とは?で乱れの全体像を、第2回で動悸、第3回でめまいと、心臓・平衡感覚に出るパターンを見てきました。今回の主役である胃腸は、実は全身の臓器のなかでも、とりわけ心の影響を受けやすい場所です。「第二の脳」という異名があるほどで、その理由も本文でお話しします。

先にお伝えしたいことがあります。胃腸の症状は人に言いづらく、とくにトイレの心配は恥ずかしさもあって、一人で抱え込みやすいものです。「気にしすぎ」「神経質なだけ」と言われ、つらさを分かってもらえなかった経験のある方もいるでしょう。けれど、検査で異常がないと確認された胃腸の不調の多くは、胃や腸そのものが壊れているのではなく、それらを動かしている自律神経が、ストレスで乱れているサインです。「気のせい」でも「性格のせい」でもありません。

「読むより先に、まず相談したい」という方へ。当院は関内駅から徒歩2分、土日も診療しており、当日のご予約も承っています。WEB予約はこちら、お電話は045-663-5925(診療時間内)へどうぞ。


なぜ、ストレスで胃やお腹に症状が出るのか――脳と腸の深い関係

「気持ちの問題なのに、どうして胃や腸に出るのか」。これには、はっきりした理由があります。脳と腸は、自律神経を通じて、たえず双方向に信号をやり取りしているのです。これを「脳腸相関(のうちょうそうかん)」と呼びます。

胃や腸の働き――消化液を出す、食べ物を送る、ぜん動運動をする――は、自分の意思では動かせません。これを裏で操っているのが自律神経です。とくに腸は、自前の神経細胞が網の目のように張りめぐらされ、その数の多さから「第二の脳」とも呼ばれます。さらに注目すべきは、気分を左右する神経伝達物質セロトニンの、じつに大部分が腸に存在しているということ。つまり腸は、単なる消化器官ではなく、こころと密接につながった、感情の影響を受けやすい臓器なのです。だから脳がストレスを感じると、その信号は自律神経を通じて即座に腸へ伝わり、腸の動きが乱れる。逆に、腸の不調も脳へ伝わって、不安や気分の落ち込みを強める。脳と腸は、それくらい一蓮托生の関係にあります。

具体的な仕組みは、こうです。強いストレスや緊張を感じると、交感神経が高ぶり、同時にストレスホルモンが分泌されます。では、血流が減って粘膜を守る力が落ちる一方、胃酸とのバランスが崩れ、みぞおちの痛み・もたれ・むかつきが起きる。胃の出口の動きが悪くなると、少し食べただけで張る早期満腹感も生じます。では、ストレスでぜん動運動が過剰になれば、水分を吸収しきる前に便が送られて下痢に。逆に動きが滞れば便秘に。両者をくり返すこともあります。加えて、ストレス下では腸の知覚過敏が起こり、ふだんなら感じないわずかな腸の動きまで「痛み」として感じてしまう。試験前にお腹が痛くなる、緊張すると下す――これは誰もが経験する脳腸相関のごく自然な反応ですが、ストレスが慢性的に続くと、この反応が日常的に起こり続けてしまう。つまり、ストレス性の胃腸症状は、胃や腸が壊れたのではなく、脳の緊張が、自律神経という回路を通って、そのまま胃腸の不調に翻訳されている状態なのです。アクセルとブレーキの切り替えが渋くなるという乱れの全体像は、第1回・自律神経失調症とは?で解説しています。

胃腸セルフチェック――いくつ当てはまりますか

ご自身の胃腸の不調がストレス性のパターンに近いかどうか、ざっと眺めるためのチェックです。診断ではなく、整理の道具として使ってください。

  • 会議・試験・人前など、緊張する場面で決まって胃痛や下痢が出る
  • 電車や渋滞など、すぐトイレに行けない状況で症状が強くなる
  • 胃カメラや大腸カメラ、血液検査で「異常なし」と言われたのに、症状が続く
  • 排便すると腹痛が少し楽になる、または症状に波がある
  • 休日や気が抜けているときは、比較的調子がいい
  • 胃腸だけでなく、動悸・頭痛・肩こり・めまい・不眠なども出ている
  • 「お腹が痛くなったらどうしよう」と、外出前から心配している
  • トイレの不安で、乗る電車・食べるもの・行き先を選ぶようになった

3つ以上当てはまるなら、背景に自律神経の乱れが関わっている可能性があります。最後の2つに印がつくなら、後で述べる悪循環がすでに回りはじめているサインです。つらさが続いているなら、WEB予約から一度ご相談ください。

ストレス性の胃腸症状に、よくある特徴

ストレスや自律神経の乱れから来る胃腸の不調には、いくつか共通した顔つきがあります。まず、緊張やストレスのかかる場面で、決まって悪化する。会議、試験、人前、苦手な相手と会う前などに、痛みや下痢が出やすいのが典型です。次に、すぐにトイレに行けない状況で強くなる。電車、高速道路の運転中、長い会議など、「逃げられない」と感じる場面ほど症状が出やすい。また、排便で痛みが和らぐ、あるいは症状に波がある。一日中ずっと同じではなく、出たり引いたりするのも特徴です。そして、胃腸だけでなく、ほかの自律神経症状をともなうことが多い。動悸(第2回:動悸がするのはストレスのせい?)、めまい(第3回:めまい・ふらつきはストレスのせい?)、頭痛や肩こり(第5回:頭痛・肩こりがとれないのはストレスのせい?)、強い疲労感(第6回:体がだるい・疲れがとれないのはストレスのせい?)、不眠などが一緒に現れる。さらに、検査では異常が見つからないのに、症状だけは確かに続く。こうした特徴に心当たりがあるなら、背景に自律神経の乱れがある可能性が考えられます。

ストレスが関わる、代表的な胃腸の状態

ストレスや自律神経の乱れが関わる胃腸の不調には、医学的に整理された代表的な状態があります。自分がどれに近いかを知っておくと、相談のときにも役立ちます。

ひとつは、機能性ディスペプシア(FD)。胃カメラで異常がないのに、胃の症状が続く状態で、大きく二つのタイプがあります。食後にもたれる・すぐ満腹になる「食後不快型」と、空腹時やストレス時にみぞおちが痛む「心窩部(しんかぶ)痛型」です。胃の動きの低下や、胃の知覚過敏が背景にあると考えられています。

もうひとつが、過敏性腸症候群(IBS)。検査で異常がないのに、腹痛とともに便通異常をくり返す状態で、こちらは便の性状で三つに分かれます。下痢が中心の下痢型、便秘が中心の便秘型、下痢と便秘を交互にくり返す混合型です。下痢型は、緊張するとすぐ下す、通勤電車がこわい、という形をとりやすく、生活への影響が大きいタイプ。便秘型は女性に多い傾向があります。IBSは、腸の知覚過敏と、脳腸相関の乱れが深く関わっているとされ、ストレスや不安で明確に悪化します。

これらはいずれも、胃腸そのものの「目に見える病気」ではなく、胃腸の働きや感じ方が、ストレスと自律神経の影響で過敏になっている状態です。消化器内科で診断・治療されることも多い一方、背景に強いストレスや不安があると、消化器の治療だけでは改善しにくいことがあります。当院では、こうした不調を、こころとストレスの面から整理し、お力になります。胃腸を含む心身症全般については、心身症とは?心身症と自律神経失調症の違いとは?もあわせてご覧ください。

朝の通勤電車で、お腹が痛くなるのは、なぜか

「家を出るまでは平気なのに、電車に乗った途端、お腹が下りそうになる」。この相談は本当に多いので、一つ節を立てておきます。実は、朝の通勤電車は、ストレス性の腸にとって条件が最悪に揃った場所なのです。

まず、朝は腸がもっとも動く時間帯。起床と朝食の刺激で、腸には「大ぜん動」と呼ばれる大きな動きが起きます。そこへ、「次の駅まで降りられない」という逃げ場のなさが重なる。「ここでお腹が痛くなったら終わりだ」という緊張が交感神経を高ぶらせ、過敏になった腸を直接刺激します。さらに、一度でも電車内でつらい思いをした経験があると、ホームに立った時点で体が緊張をはじめるようになる。条件反射に近い反応です。だから「電車だけダメ」というのは、意志が弱いのでも気にしすぎなのでもなく、腸の生理と学習の仕組みからすれば、むしろ起こるべくして起きている。仕組みが分かると、「自分の体が電車でだけ壊れる」という得体の知れなさが薄れて、対処も立てやすくなります。各駅停車を選ぶ、時間に余裕を持って排便を済ませてから出る、といった現実的な工夫と併せて、悪循環そのものをほどく治療の対象になります。

胃腸症状の、やっかいな悪循環――「お腹が心配」が、お腹を壊す

ストレス性の胃腸症状、とくに過敏性腸症候群には、とりわけやっかいな悪循環があります。「お腹が痛くなったらどうしよう」という不安そのものが、本当にお腹を痛くするという輪です。

たとえば、一度、電車の中でお腹が痛くなって、つらい思いをしたとします。すると次から、電車に乗るたびに「またあの痛みが来たら」「トイレに行けなかったら」と身構えるようになる。ところが、この不安が交感神経を刺激し、腸の動きと知覚過敏を強めて、本当にお腹が痛くなる。すると「やっぱりだ」と恐怖が増し、その緊張がまた腸を刺激する――。こうして、不安と腹痛が互いを強め合う輪に、はまり込んでいきます。第2回の動悸、第3回のめまいでお話しした悪循環と、まったく同じ構造です。ただ、胃腸の場合はここに「恥ずかしさ」が上乗せされます。動悸やめまいは人に言えても、トイレの話は言えない。誰にも相談できないまま、一人で耐えている方が、この症状にはとりわけ多いのです。

放っておくと、どうなるのか

外来で見ていると、胃腸のこじれ方には決まった道筋があります。「トイレのない場所がこわい」から始まって、各駅停車にしか乗れなくなり、乗る前は何も食べられなくなり、会食を断るようになり、旅行や出張を避けるようになる。食べることと移動すること――生活の土台が二つとも削られていくのが、胃腸症状の放置のこわさです。

やがて「お腹のせいで人生の選択肢を狭めている」という自己嫌悪が加わり、気分が沈みはじめる。トイレへの不安が強まれば、広場恐怖やパニック障害(パニック障害とは?)に発展することもありますし、食欲低下や気分の落ち込みが続けば、うつ病(うつ病とは?)が背景に育っていることもあります。逆に、輪がまだゆるいうち――「各駅停車を選ぶようになったな」くらいの段階――なら、ほどくのも早い。そのタイミングでの相談が、いちばん効率がいいのです。WEB予約はこちらから、当日のご予約も承っています。

でも、まず「体の病気でない」と確かめることが大切です

安全のために、はっきりお伝えします。胃腸の不調をストレスと決めつける前に、体の病気が隠れていないかを、一度きちんと確認することが何より大切です。胃や腸の症状を起こす病気には、胃炎や胃・十二指腸潰瘍、ピロリ菌感染、胃がん・大腸がん、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)、胆石や膵臓の病気などがあります。これらは、胃カメラ・大腸カメラ・血液検査・腹部の画像検査などで確認できます。

だから、胃腸の不調が続くときは、まず内科や消化器内科を受診して、これらの病気がないかを調べてもらうのが、正しい順番です。とくに、次のような場合は、ストレスと決めつけず、体の検査を優先してください。便に血が混じる、または黒いタール状の便が出る。原因の分からない体重減少が続く。激しい腹痛や、嘔吐をくり返す。発熱をともなう。夜間や明け方に、目が覚めるほどの痛みがある。50歳を過ぎてから、初めて強い胃腸症状が出た。これらは、体の病気のサインのことがあります。検査で「異常なし」と確認できたなら、それは大きな安心材料であり、これからの相談にも役立ちます。すでに胃カメラなどを受けて異常なしと言われている方は、その結果をぜひ教えてください。

胃腸症状と不安・抑うつの関係

胃腸の不調は、不安症やうつ病とも、深く関わっています。過敏性腸症候群の「またお腹が痛くなったら」という予期不安が強まると、外出や通勤を避けるようになり、これがパニック障害や社交不安、広場恐怖と結びつくこともあります。また、腸にセロトニンの大部分が存在することからも分かるように、腸の不調と気分の落ち込みは、表裏一体です。食欲の低下や胃の不快感、便秘が、うつ病の身体症状として現れることもあります。気分の落ち込みや意欲の低下をともなう場合は、背景にうつが関わっている可能性も考えます。緊張する場面で決まって症状が出る方は、不安の側面も考えられます(不安とは?)。自分の状態がストレス性なのか、うつや不安が絡んでいるのか分からないという方は、第7回の自律神経失調症とうつ病・不安症の違いとは?が判断の助けになります。胃腸症状は、こころの状態の「映し鏡」のような面があり、だからこそ、こころの側から整理していくことが、回復の助けになります。

自分でできる、胃腸の不調への対処

胃腸の不調を和らげるために、自分でできることがあります。完璧を目指さず、できそうなものから試してみてください。

まず、症状が出たその場で効くのが、ここでも「長く吐く呼吸」です。緊張でお腹が痛くなっているときは、交感神経が高ぶっています。息を吸う時間より吐く時間を長くする――たとえば4つ数えて吸い、6つ8つ数えながら吐く――と、ブレーキ役の副交感神経がはたらき、腸の過剰な動きが落ち着いていきます。そして、心の中で「これはストレスのお腹だ。命に関わるものじゃない。すぐ治まる」と言い聞かせること。「トイレに行けなかったらどうしよう」という不安が症状を強めるので、その輪を断つ助けになります。一度「異常なし」と確認できていれば、この言葉には根拠があります。

食事の面では、いくつか具体的な工夫があります。刺激物(香辛料・冷たいもの・熱すぎるもの)、脂っこいもの、カフェイン、お酒を控えめにすること。これらは胃酸を増やしたり、腸を刺激したりして、症状を悪化させます。早食いや食べすぎ、食後すぐ横になることを避け、よく噛んでゆっくり食べるだけでも、胃の負担はずいぶん変わります。過敏性腸症候群では、人によって特定の食べ物(乳製品、小麦、豆類、玉ねぎなど、お腹にガスがたまりやすいもの)で症状が出やすいことがあるので、自分の「悪化させる食べ物」を見つけて控えるのも有効です。冷えで悪化する方は、お腹を温めるのも助けになります。生活面では、睡眠リズムを整えること。睡眠不足は自律神経を乱し、胃腸の不調を強めます(眠りの問題が続く方は不眠・睡眠障害とはも)。そして、適度に体を動かすこと。軽い運動は、腸の動きを整え、便秘を改善し、ストレスを発散させてくれます。トイレが心配な方は、外出前に時間の余裕を持って排便を済ませておく、安心できる近距離から少しずつ行動を広げる、といった工夫も助けになります。呼吸・睡眠・運動それぞれの「なぜ効くのか」まで含めた詳しいやり方は、第9回の自律神経を整える生活習慣とは?にまとめています。ただし、不安が強くて生活が狭まっているなら、自分だけで抱え込まないでください。悪循環は、一人でほどくのが難しいものです。

受診を考えてよい目安

体の病気が除外されたうえで、次のような状態が続いているなら、心療内科・精神科への相談を考えてよい段階です。胃痛・腹痛・下痢・便秘などが、ストレスや緊張で悪化する。胃カメラや大腸カメラで「異常なし」と言われたのに、症状が続く。お腹が心配で、外出や通勤、人と会うのがこわくなってきた。胃腸の不調に加えて、動悸・めまい・不眠・気分の落ち込みなどもある。トイレの心配で、行ける場所や食べられるものが狭まっている。――こうした状態は、ストレスや自律神経の乱れ、不安症やうつ病が背景にあるサインのことがあります。WEB予約はこちらからご予約いただけます。

治療について

当院では、胃腸の不調の背景にあるものを、ていねいに整理することから始めます。まず、体の病気が除外されているかを確認し(まだの場合は、連携している内科などの医療機関とも相談しながら、必要に応じて消化器内科など適切な科へおつなぎします)、そのうえで、ストレスや自律神経の乱れ、不安や抑うつの要素が、どの程度関わっているかを見ていきます。

治療は、お話をうかがいながら、症状を強めている悪循環をどうほどくか、生活や食事のリズムをどう整えるかを一緒に考えていくのが土台です。過敏性腸症候群のように、不安と症状が強く結びついている場合は、その「予期不安」をやわらげることが、症状の改善に直結することもあります。そして、症状や不安が強くて生活に支障が出ている場合には、それをやわらげる目的でお薬を使うこともあります。お腹の症状そのものに対するお薬のほか、脳腸相関に働きかけて腸の過敏さや不安をやわらげるお薬、症状の強い時期に不安をやわらげるお薬などを、状態に応じて選びます。体質によっては漢方薬が合う方もいます。お薬の考え方の全体像は、第10回の自律神経失調症の薬物治療とは?で解説しています。お薬を使うかどうかは、ご希望もふまえて一緒に決めますので、「できるだけ薬は使いたくない」という方も、遠慮なくお伝えください。

みなとメンタルクリニックでの、ご相談

当院は、横浜・関内で30年続く心療内科・精神科のクリニックです。「胃カメラで異常なしなのに胃が痛い」「トイレが心配で電車に乗れない」というご相談は、心療内科の王道ともいえるテーマで、当院でも数多く引き受けてきました。トイレの話は、恥ずかしくて話しにくいものです。でも、診察室では毎週のように出てくる、ごくありふれた相談ごとでもあります。どうか構えずに、そのまま話してください。診察はすべて精神保健指定医・精神科専門医が担当し、症状の奥にあるストレスや不安、気分の状態まで、時間をかけてうかがいます。体の病気の可能性が残る場合には、連携している内科などの医療機関と相談しながら、必要に応じて消化器内科など適切な科へおつなぎします。理事長は日本医師会認定産業医でもあるので、「通勤や会議のたびにお腹を壊す」といった働く方のご相談では、職場との調整や診断書の作成にも対応できます。関内駅から徒歩2分、桜木町駅・馬車道駅からも徒歩5分。土日も診療、平日は夜19時までなので、お仕事帰りにもお越しいただけます。

初診の流れ

当院は予約制です。WEB予約からご予約ください(当日のご予約も承っています)。持ち物は保険証と、服用中のお薬があればお薬手帳。胃カメラや血液検査の結果があれば、それもぜひお持ちください。初診は30分ほどかけて、いつから、どんな場面で症状が出るのか、背景に何があるのかをじっくりうかがいます。うまく話せなくても、メモ書き一枚あれば十分です。

よくある質問

胃カメラで異常なしでした。それでも胃が痛むのはなぜ?

胃そのものに目に見える異常がなくても、胃の動きや感じ方が、ストレスと自律神経の影響で過敏になっていると、痛みやもたれが続きます(機能性ディスペプシアと呼ばれます)。「異常なし」は、重い病気がないという安心材料であり、つらさが存在しないという意味ではありません。背景のストレスに対応することで、改善が期待できます。

緊張するとすぐお腹を下します。これも自律神経ですか?

はい。緊張やストレスで腸の動きが過剰になり、下痢を起こすのは、脳腸相関による典型的な反応です。これがくり返され、腹痛とともに下痢や便秘を伴う場合は、過敏性腸症候群(とくに下痢型)が考えられます。トイレの心配が生活に支障を出している場合は、相談がすすめられます。

朝の通勤電車でだけ、お腹が痛くなります。

朝は腸がもっとも大きく動く時間帯で、そこに「降りられない」という緊張が重なるため、ストレス性の腸には条件が揃いやすい場面です。一度つらい経験をすると、ホームに立つだけで体が身構える条件反射も加わります。意志の弱さではなく、腸の生理と学習の仕組みによるもので、悪循環をほどく治療の対象になります。

トイレが心配で電車に乗れません。どうすれば?

「お腹が痛くなったら」という不安が、本当に症状を引き起こす悪循環に入っている可能性があります。これは意志の弱さではなく、敏感な脳腸相関に不安が加わった状態です。悪循環をほどく関わりや、腸の過敏さ・不安をやわらげるお薬で、少しずつ行動範囲を取り戻していけます。一人で抱えず、ご相談ください。

心療内科で、お腹の症状を相談していいのですか?

はい。検査で体の異常がない胃腸の不調は、背景にストレスや自律神経の乱れ、不安や抑うつが関わっていることが多く、心療内科・精神科の相談先のひとつです。当院では、こころの面から整理し、体の病気の可能性が考えられる場合は、連携先の消化器内科などとも相談しながら対応します。

今日・明日など、すぐに受診できますか?

当院は当日のご予約にも対応しています(空き状況によります)。土日も診療、平日は夜19時まで対応しているので、お仕事帰りや週末にもご来院いただけます。WEB予約またはお電話(045-663-5925・診療時間内)でご確認ください。

横浜・関内で、胃腸の不調にお悩みの方へ

胃腸の不調、とくにトイレの心配は、人に打ち明けにくく、一人で抱え込みやすいものです。「気にしすぎ」「神経質」と言われて、つらさを分かってもらえなかった経験のある方もいるかもしれません。でも、検査で異常が確認された胃腸の不調の多くは、胃や腸の故障ではなく、脳と腸をつなぐ自律神経が、ストレスで乱れているサインです。背景に手を当てていけば、ちゃんと落ち着いていく状態であり、恥ずかしがる必要も、我慢する必要もありません。

みなとメンタルクリニックは、関内駅から徒歩2分、桜木町駅・馬車道駅からも徒歩5分。横浜市中区・みなとみらいエリアからもお越しいただけます。土日も診療し、平日は夜19時まで対応しているので、お仕事帰りにも通いやすいクリニックです。「これは胃腸の病気なのか、ストレスなのか分からない」――その段階で、まったく構いません。どうぞお気軽にご相談ください。WEB予約はこちらから、ご不明な点はよくある質問もご覧ください。


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シリーズ第5回は、頭痛・肩こりです。「肩こりくらい、みんなある」と我慢して、痛み止めとマッサージでしのいでいる方へ。その頭の重さと肩の硬さの奥に、ストレスと自律神経の緊張がひそんでいるかもしれません。飲みすぎた痛み止めが逆に頭痛を呼ぶ「薬物乱用頭痛」の話まで、じっくり解説します。

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自律神経シリーズ(全10回)


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参考文献・情報源

  • 厚生労働省|e-ヘルスネット「自律神経失調症」「ストレスとこころ」
  • 厚生労働省|こころの耳
  • 日本消化器病学会|機能性消化管疾患診療ガイドライン(機能性ディスペプシア・過敏性腸症候群)
  • 日本心身医学会|心身医学に関する情報

この記事の監修者

田邊 陽一郎(精神保健指定医・精神科専門医・日本医師会認定産業医・難病指定医)
医療法人鴻志会 みなとメンタルクリニック 理事長。秋田大学医学部卒業後、東北での精神科救急・被災地医療、神奈川での在宅医療を経て、現職。うつ病・不安障害・睡眠障害・認知症などを中心に診療。

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