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2026/06/16
めまい・ふらつきはストレスのせい?原因・対処・受診の目安を横浜・関内の精神科医が解説
めまい・ふらつきはストレスのせい?原因・対処・受診の目安を横浜・関内の精神科医が解説
急に、足もとがぐらりと揺れる。床が傾いたように感じて、立っているのもこわい。ふわふわと宙に浮いているようで、地に足がつかない。――そんなめまいやふらつきに、襲われることはないでしょうか。こわくなって耳鼻科に行き、内科に行き、脳の検査まで受けたのに、返ってくるのは「異常ありませんね」のひと言。原因が分からないまま、「また、いつあのめまいが来るのか」と、おびえながら過ごしてはいないでしょうか。
自律神経シリーズの第3回は、めまい・ふらつきです。第1回の自律神経失調症とは?で乱れの仕組みの全体像を、第2回の動悸がするのはストレスのせい?で心臓に出るパターンをお話ししました。今回は、それが平衡感覚に出るパターンです。実は動悸とめまいは、外来でもセットで訴えられることが多い、いわば兄弟のような症状です。
先に、大事なことをお伝えしておきます。耳や脳の検査で異常がないと確認されためまいの多くは、命に関わるものではありません。もちろん、めまいのなかには急いで対応すべき体の病気が隠れていることもあるので、その見分けは後で詳しくお話しします。ですが、検査で異常がないと分かっためまいの背景には、しばしばストレスや自律神経の乱れが関わっています。このページでは、なぜストレスでめまいが起きるのか、その悪循環、危険なめまいとの見分け、そして自分でできる対処まで、横浜市中区・関内のみなとメンタルクリニックの精神科医が、じっくり解説します。
「読むより先に、まず相談したい」という方へ。当院は関内駅から徒歩2分、土日も診療しており、当日のご予約も承っています。WEB予約はこちら、お電話は045-663-5925(診療時間内)へどうぞ。
そもそも、めまいはどうやって起きるのか
めまいの話をする前に、私たちがどうやって「まっすぐ立っていられるか」を、少しだけ説明させてください。ここが分かると、なぜストレスでめまいが起きるのかが、すっと腑に落ちます。
人間が体のバランスを保てているのは、三つの情報を脳が受け取って、たえず統合しているからです。一つめは、耳の奥にある三半規管や耳石器。体の傾きや回転を感じ取る、いわば体内の水準器です。二つめは、目から入る視覚情報。三つめは、足の裏や関節からの「今、体がどんな姿勢か」という感覚。この三つが脳でぴたりと一致しているとき、私たちは何も意識せず、まっすぐ立っていられます。逆に、この三つの情報がズレたり、それを処理する脳や自律神経の働きが乱れたりすると、脳が「バランスが取れていない」と感じ、それがめまい・ふらつきとして現れるのです。乗り物酔いは、目から入る情報と耳が感じる揺れがズレることで起きますが、あれもめまいの一種です。
では、なぜストレスでめまいが起きるのか
このバランスの仕組みと、自律神経は、深く関わっています。とくに重要なのが、脳への血流です。立っているとき、脳は心臓より高い位置にあるので、重力に逆らって血液を送り上げなければなりません。この、脳への血流を一定に保つ細やかな調整を担っているのが、自律神経です。
強いストレスや不安が続くと、交感神経が高ぶりっぱなしになり、血管の収縮や血圧の調整が、うまくいかなくなります。すると、立ち上がった瞬間に脳への血流が一瞬足りなくなって、くらっとする立ちくらみが起きたり、平衡感覚を司る部分への血のめぐりが乱れて、ふわふわした浮動感が出たりします。さらに、不安や緊張そのものが、呼吸を浅く速くさせ(軽い過呼吸の状態)、これがまた脳の血流や酸素のバランスを乱して、めまいを引き起こすこともあります。つまり、ストレス性のめまいは、耳や脳が壊れたのではなく、それらを支える自律神経の調整が、過剰な緊張で乱れているサインなのです。「ぐるぐる回る」というより、「ふわふわする」「地に足がつかない」「頭がぼんやりして揺れる感じ」と表現されることが多いのも、ストレス性めまいの特徴です。アクセルとブレーキの切り替えが渋くなるという乱れの全体像は、第1回・自律神経失調症とは?で詳しく解説しています。
めまいセルフチェック――いくつ当てはまりますか
ご自身のめまいがストレス性のパターンに近いかどうか、ざっと眺めるためのチェックです。診断ではなく、整理の道具として使ってください。
- 「ぐるぐる回る」より「ふわふわ・ゆらゆら」した浮動感が中心だ
- 耳鼻科・内科・脳の検査で「異常なし」と言われたのに、めまいが続いている
- 朝起きた直後や、立ち上がった瞬間にくらっとしやすい
- 疲れているとき、寝不足のとき、緊張する場面で強くなる
- 人混み・電車・スーパーなど、特定の場所で出やすい
- めまいと一緒に、動悸・頭痛・肩こり・吐き気・強い疲労感などが出る
- 「また、あのめまいが来るのでは」と、いつもどこかで身構えている
3つ以上当てはまるなら、背景に自律神経の乱れや不安が関わっている可能性があります。とくに最後の2つに印がつくなら、後で述べる悪循環がすでに回りはじめているかもしれません。つらさが続いているなら、WEB予約から一度ご相談ください。
めまいの、やっかいな悪循環――「また来るのでは」が、めまいを呼ぶ
めまいには、動悸とよく似た、やっかいな仕組みがあります。それは、めまいへの不安そのものが、次のめまいを引き起こすという悪循環です。
一度こわいめまいを経験すると、人は「また、あのめまいが来るのではないか」と、無意識に身構えるようになります。とくに、最初にめまいが起きた場所――電車の中、人混み、高い場所、スーパーのレジ待ちなど――を、こわがって避けるようになる。ところが、この「また来るかも」という不安が交感神経を刺激し、血流や呼吸を乱して、本当にめまいを誘発してしまう。すると「やっぱり、ここはダメだ」とますます身構え、その緊張がまためまいを呼ぶ――。こうして、不安とめまいが互いを強め合う輪に、はまり込んでいきます。気づけば、行ける場所がどんどん狭まり、外出そのものがこわくなっていく。これは、あなたが臆病だからではなく、体の感覚への注意と不安が、感覚を増幅させるという、人間の脳の自然な仕組みによるものです。第2回でお話しした「動悸を気にするほど動悸が強くなる」輪と、まったく同じ構造が、ここでも回っています。だからこそ治療では、この輪を、どこかでそっとほどいていくことを目指します。
人混み・電車・スーパーで出やすいのは、なぜか
「決まって電車の中でふらつく」「スーパーの陳列棚の前に立つと、ぐらぐらする」。この訴えは外来でとても多いので、一つ節を立てておきます。じつは、これらの場所には共通点があります。
一つは、視覚情報が多すぎる、または頼りにならないこと。スーパーの棚は、似たような商品がびっしり並んで視界が細かく埋まり、目からの情報処理に負荷がかかります。電車では、景色が流れ、体は揺れ、目と耳と足裏の情報が食い違いやすい。バランスを支える三つの情報のうち、視覚が乱れると、もともと自律神経の調整が不安定な人ほど、ふらつきを感じやすくなるのです。もう一つは、「逃げられない」という心理的な負荷。走行中の電車、レジの行列は、めまいが来ても、すぐその場を離れられません。「ここで倒れたらどうしよう」という緊張が交感神経を高ぶらせ、それ自体がめまいを誘発する。つまり、場所のせいというより、視覚の負荷と逃げ場のなさが重なって、乱れた自律神経の弱いところを突いてくるわけです。仕組みが分かるだけでも、「自分の体が突然おかしくなる」という得体の知れなさが薄れて、少し構えやすくなります。
ストレス性のめまいに、よくある特徴
ストレスや自律神経の乱れから来るめまいには、いくつかの共通点があります。まず、「ぐるぐる回る」より「ふわふわ・ゆらゆら」した浮動感であることが多い。次に、朝起きた直後や、立ち上がったときに、くらっとしやすい。これは脳への血流の調整が乱れているサインです。また、疲れているとき、寝不足のとき、緊張する場面で強くなる。一日の後半や、ストレスのかかる状況で悪化しやすいのが典型です。そして、めまい単独ではなく、ほかの自律神経症状をともなうことが多い。動悸(第2回:動悸がするのはストレスのせい?)、頭痛や肩こり(第5回:頭痛・肩こりがとれないのはストレスのせい?)、吐き気や胃の不調(第4回:ストレスで胃が痛い・お腹の調子が悪いのは自律神経のせい?)、強い疲労感(第6回:体がだるい・疲れがとれないのはストレスのせい?)などが、めまいと一緒に現れる。さらに、めまいが続く期間が長く、波がある。数秒で治まる回転性のめまいとは違い、一日中なんとなくふらつく、調子のいい日と悪い日がある、という形をとりやすいのも特徴です。こうした特徴に心当たりがあるなら、背景に自律神経の乱れがある可能性が考えられます。
天気が崩れる前に、めまいが出る方へ
「雨の前になると、決まってふらつく」「台風が近づくと、頭が重くてぐらぐらする」。そういう方は、気圧の変化が引き金になっているかもしれません。バランスを感じ取る耳の奥(内耳)には、気圧の変化を感じ取るセンサーのような働きもあると考えられていて、気圧が下がると、その情報が自律神経の乱れを引き起こし、めまいやだるさ、頭痛として現れることがあります。いわゆる気象病・天気痛です。天気との連動がはっきりしているめまいについては、第8回の天気が悪いと頭痛・だるさが出る「気象病・天気痛」とは?で、仕組みから対処まで詳しく解説しています。
でも、まず「危険なめまいでない」と確かめることが大切です
安全のために、はっきりお伝えします。めまいの原因をストレスと決めつける前に、急いで対応すべき体の病気が隠れていないかを、確認しておくことが何より大切です。めまいを起こす体の病気には、いくつかあります。
耳が原因のものとして、メニエール病――回転性のめまいが、難聴や耳鳴り、耳のつまり感とともにくり返すもの。良性発作性頭位めまい症(BPPV)――寝返りや頭を動かした瞬間に、短く激しい回転性めまいが起きるもの。前庭神経炎――激しい回転性めまいが急に起き、しばらく続くもの。これらは耳鼻咽喉科の領域です。そして、頻度は高くないものの、絶対に見逃せないのが脳の病気――脳卒中(脳梗塞・脳出血)などです。さらに、貧血、低血圧、不整脈、低血糖なども、めまいの原因になります。こうした病気は、耳鼻科や内科、脳神経の検査で確認できます。だから、めまいが続くときは、まず耳鼻咽喉科や内科を受診して、これらがないかを調べてもらうのが、正しい順番です。そこで「異常なし」と確認できたなら、それは大きな安心材料になり、これからの相談にも役立ちます。すでに検査を受けて異常なしと言われている方は、その結果をぜひ教えてください。
こんなめまいは、すぐに(場合により救急で)医療機関へ
多くのストレス性のめまいは、慌てる必要のないものです。しかし、次のようなめまいは、脳卒中など命に関わる病気のサインのことがあるので、ためらわず、すぐに(救急車を含めて)医療機関を受診してください。めまいとともに、ろれつが回らない・言葉が出にくい。手足のしびれや力が入らない。物が二重に見える、視野が欠ける。激しい頭痛をともなう。意識が遠のく、または立てないほど激しい。これまで経験したことのない、突然の激しいめまい。これらは、ストレスのせいと片づけてはいけないサインです。「いつものふらつきとは、明らかに違う」と感じたら、迷わず受診を。
めまいと不安・パニックの関係
めまいは、不安症やパニック発作とも、深くつながっています。パニック発作では、動悸や息苦しさとともに、強いめまいやふらつき、「倒れるのではないか」「気が遠くなるのでは」という恐怖が、一気に押し寄せることがあります。また、「人混みや電車でめまいが起きて、逃げられなかったらどうしよう」という不安から、そうした場所を避けるようになる――これは広場恐怖と呼ばれる状態で、パニック障害としばしば結びつきます。
ストレス性のめまいが、めまいへの恐怖を通じて、こうした不安症やパニックへと発展していくこともあります。だからこそ、めまいへの不安が強いうちに、早めに相談しておく意味があります。めまいに強い恐怖や予期不安をともなう方は、パニック障害とは?と不安とは?もあわせてご覧ください。
放っておくと、どうなるのか
めまいのこじれ方には、外来で見ているとだいたい決まった道筋があります。動悸と似ていますが、めまいのほうが行動範囲への影響が早く、大きいのが特徴です。
最初は電車を避ける。次に人混みを避ける。スーパーは夫に頼む。エスカレーターがこわいから駅を変える。付き添いがないと外出できない――。「倒れたらどうしよう」という一点から、行ける場所が輪をかけて狭まっていき、数か月で生活が家の中心になってしまった方を、何人も診てきました。外出が減れば体を動かす機会も減り、バランス感覚そのものが鈍って、ますますふらつきやすい体になる。閉じこもる生活は気分も沈ませ、その先にうつ病(うつ病とは?)が待っていることもあります。めまいそのものより、めまいを軸に世界が縮んでいくことが、本当の問題なのです。「電車がこわくなってきた」「行き先を選ぶようになった」あたりが、相談のちょうどいいタイミングです。輪がゆるいうちなら、ほどくのも早い。WEB予約はこちらから、当日のご予約も承っています。
自分でできる、めまいへの対処
めまいが起きたとき、そして起こしにくくするために、自分でできることがあります。完璧を目指さず、できそうなものから試してみてください。
まず、めまいが起きたその場では、あわてず、安全な場所で姿勢を低くすること。転倒を防ぐため、座るかしゃがむかして、何かにつかまり、視線を一点に固定します。そして「長く吐く呼吸」。動悸のときと同じで、息をゆっくり長く吐くと、高ぶった交感神経が鎮まり、浅く速くなった呼吸が整って、めまいが落ち着いていきます。同時に、心の中で「これはストレスのめまいだ。倒れたりしない。必ず治まる」と言い聞かせること。一度「異常なし」と確認できていれば、この言葉には根拠があり、めまいへの恐怖がめまいを強める悪循環を断つ助けになります。
日ごろの予防としては、睡眠リズムを整えることが、まず土台になります。寝不足は自律神経を乱し、めまいの出やすい体を作ります。とくに起きる時間を一定にするのが大切です(睡眠の問題が続いている方は不眠・睡眠障害とはもどうぞ)。次に、立ち上がるときは、ゆっくり動くこと。立ちくらみ型のめまいは、急に立つと脳への血流が追いつかずに起きるので、座った状態から一拍おいて立つだけでも違います。あわせて、水分と塩分を適度にとること。脱水や低血圧は、めまいを招きます。そして、カフェインやお酒を控えめにし、適度に体を動かすこと。軽い運動は、自律神経のバランスを整えてくれます。無理は禁物ですが、こわがって動かなくなると、かえってバランス感覚が鈍り、めまいが長引くこともあります。できる範囲で、日常の活動を保つことも大切です。呼吸・睡眠・運動それぞれの「なぜ効くのか」まで含めた詳しいやり方は、第9回の自律神経を整える生活習慣とは?にまとめています。
受診を考えてよい目安
耳や脳の病気が除外されたうえで、次のような状態が続いているなら、心療内科・精神科への相談を考えてよい段階です。めまい・ふらつきがくり返し起こり、生活に支障が出ている。めまいが気になって、外出や電車がこわくなってきた。めまいとともに、強い不安や「倒れるのでは」という恐怖がある。めまいに加えて、動悸・頭痛・不眠・気分の落ち込みなどもある。「またあのめまいが来るのでは」と、いつも身構えている。――こうした状態は、ストレスや自律神経の乱れ、あるいは不安症やパニック障害が背景にあるサインのことがあります。自分の状態がストレス性なのか、うつや不安が絡んでいるのか分からないという方は、第7回の自律神経失調症とうつ病・不安症の違いとは?も判断の助けになります。WEB予約はこちらからご予約いただけます。
治療について
当院では、めまいの背景にあるものを、ていねいに整理することから始めます。まず、耳や脳など体の病気が除外されているかを確認し(まだの場合は、連携している内科などの医療機関とも相談しながら、必要に応じて耳鼻咽喉科や脳神経の専門医など、適切な科へおつなぎします)、そのうえで、ストレスや自律神経の乱れ、不安やパニックの要素が、どの程度関わっているかを見ていきます。
治療は、お話をうかがいながら、めまいを強めている悪循環をどうほどくか、生活のリズムをどう整えるかを一緒に考えていくのが土台になります。そして、めまいや不安が強くて生活に支障が出ている場合には、それをやわらげる目的でお薬を使うこともあります。めまいそのものに対する薬や、不安をやわらげる薬などを、症状に応じて選びます。体質によっては漢方薬が合う方もいます。お薬の考え方の全体像は、第10回の自律神経失調症の薬物治療とは?で解説しています。お薬を使うかどうかは、ご希望もふまえて一緒に決めますので、「できるだけ薬は使いたくない」という方も、遠慮なくお伝えください。
みなとメンタルクリニックでの、ご相談
当院は、横浜・関内で30年続く心療内科・精神科のクリニックです。「耳鼻科でも脳でも異常なしなのに、ふらつきが続く」というご相談を、数多く引き受けてきました。診察はすべて精神保健指定医・精神科専門医が担当し、めまいの奥にあるストレスや不安、気分の状態まで、時間をかけてうかがいます。体の病気の可能性が残る場合には、連携している内科などの医療機関と相談しながら、必要に応じて適切な科へおつなぎします。理事長は日本医師会認定産業医でもあるので、「通勤電車でふらついて仕事に行くのがつらい」といった働く方のご相談では、職場との調整や診断書の作成にも対応できます。関内駅から徒歩2分、桜木町駅・馬車道駅からも徒歩5分。土日も診療、平日は夜19時までなので、お仕事帰りにもお越しいただけます。
初診の流れ
当院は予約制です。WEB予約からご予約ください(当日のご予約も承っています)。持ち物は保険証と、服用中のお薬があればお薬手帳。耳鼻科や脳の検査結果があれば、それもぜひお持ちください。初診は30分ほどかけて、いつから、どんな場面でめまいが出るのか、背景に何があるのかをじっくりうかがいます。うまく話せなくても、メモ書き一枚あれば十分です。
よくある質問
耳鼻科でも脳でも異常なしでした。それでもめまいが続くのはなぜ?
耳や脳そのものに異常がなくても、バランスや脳血流を調整する自律神経がストレスで乱れていると、ふらつきや浮動感が続きます。「異常なし」は、危険な病気がないという安心材料であり、つらさが存在しないという意味ではありません。背景のストレスや自律神経の乱れに対応することで、改善が期待できます。
ストレスのめまいと、危険なめまいはどう見分けますか?
ろれつが回らない、手足のしびれ、物が二重に見える、激しい頭痛、突然の激しい回転性めまいなどをともなう場合は、脳など体の病気のサインのことがあり、すぐに受診が必要です。一方、ふわふわした浮動感が長く続く、疲れや緊張で悪化する、といっためまいは、ストレスや自律神経が関わっていることが多いです。ただし自己判断は禁物で、まず検査で確認することが大切です。
めまいがこわくて外出できません。どうすれば?
「また起きるのでは」という不安が、めまいを強める悪循環に入っている可能性があります。これは意志の弱さではなく、脳の自然な仕組みです。悪循環をほどく関わりや、必要に応じたお薬で、少しずつ行動範囲を取り戻していけます。一人で抱えず、ご相談ください。
めまいのとき、動かないほうがいいですか?
強いめまいの最中は、転倒を防ぐため、安全な場所で姿勢を低くしてください。ただし、こわがって日常的に動かなくなると、かえってバランス感覚が鈍り、めまいが長引くことがあります。落ち着いているときは、無理のない範囲で活動を保つことも大切です。
天気が悪い日にめまいがひどくなります。関係ありますか?
関係することがあります。気圧の変化を耳の奥(内耳)が感じ取り、それが自律神経の乱れを引き起こして、めまいやだるさとして現れることがあります。いわゆる気象病・天気痛です。天気との連動がはっきりしている方は、気象病・天気痛の解説記事もあわせてご覧ください。
めまいの相談は、心療内科でいいのですか?
順番としては、まず耳鼻咽喉科や内科で体の病気がないかを確認するのが基本です。そのうえで「異常なし」なのにめまいが続くなら、心療内科・精神科が相談先になります。当院は当日のご予約にも対応しています(空き状況によります)。WEB予約またはお電話(045-663-5925・診療時間内)でご確認ください。
横浜・関内で、めまい・ふらつきにお悩みの方へ
めまいは、それ自体のつらさに加えて、「また、あの感覚が来るのでは」という不安が、外出や仕事に影を落としていきます。行ける場所が狭まり、世界がどんどん小さくなっていくような心細さを抱える方も少なくありません。でも、耳や脳の検査で異常が確認されためまいの多くは、ストレスで乱れた自律神経からのサインであり、背景に手を当てていけば、ちゃんと落ち着いていく状態です。一人で「またふらつくかも」と身構え続ける必要は、もうありません。
みなとメンタルクリニックは、関内駅から徒歩2分、桜木町駅・馬車道駅からも徒歩5分。横浜市中区・みなとみらいエリアからもお越しいただけます。土日も診療し、平日は夜19時まで対応しているので、お仕事帰りにも通いやすいクリニックです。「これは耳や脳の病気なのか、ストレスなのか分からない」――その段階で、まったく構いません。どうぞお気軽にご相談ください。WEB予約はこちらから、ご不明な点はよくある質問もご覧ください。
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シリーズ第4回は、胃腸です。「緊張するとお腹が痛くなる」「胃カメラで異常なしなのに胃が痛い」――脳と腸が直結しているからこそ起きる不調の仕組みと、過敏性腸症候群・機能性ディスペプシアの話まで、じっくり解説します。
▶ 次のページ:ストレスで胃が痛い・お腹の調子が悪いのは自律神経のせい?原因・対処・受診の目安を横浜・関内の精神科医が解説
◀ 前のページ:動悸がするのはストレスのせい?(第2回)
自律神経シリーズ(全10回)
- 第1回:自律神経失調症とは?症状・原因・受診の目安
- 第2回:動悸がするのはストレスのせい?
- 第3回:めまい・ふらつきはストレスのせい?(このページ)
- 第4回:ストレスで胃が痛い・お腹の調子が悪いのは自律神経のせい?
- 第5回:頭痛・肩こりがとれないのはストレスのせい?
- 第6回:体がだるい・疲れがとれないのはストレスのせい?
- 第7回:自律神経失調症とうつ病・不安症の違いとは?
- 第8回:天気が悪いと頭痛・だるさが出る「気象病・天気痛」とは?
- 第9回:自律神経を整える生活習慣とは?
- 第10回:自律神経失調症の薬物治療とは?
関連ページ
- パニック障害とは?/不安とは?/うつ病とは?
- 不眠・睡眠障害とは/ストレスで体調が悪い(頭痛・胃痛・めまい)/疲れがとれない・ストレスで不調が続くあなたへ
- 心身症とは?/心身症と自律神経失調症の違いとは?
参考文献・情報源
- 厚生労働省|e-ヘルスネット「自律神経失調症」「ストレスとこころ」
- 厚生労働省|こころの耳
- 日本めまい平衡医学会|めまいに関する資料
- 日本神経学会|めまいの診療に関する資料
- 日本心身医学会|心身医学に関する情報
この記事の監修者
田邊 陽一郎(精神保健指定医・精神科専門医・日本医師会認定産業医・難病指定医)
医療法人鴻志会 みなとメンタルクリニック 理事長。秋田大学医学部卒業後、東北での精神科救急・被災地医療、神奈川での在宅医療を経て、現職。うつ病・不安障害・睡眠障害・認知症などを中心に診療。