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2026/06/23
自立支援医療は自分も対象になる?対象の病気・条件をチェック|横浜・関内の精神科医が解説
「自立支援医療という制度があるのは知ったけれど、自分も対象になるのだろうか」「うつや不安で通っているが、こういう制度は重い病気の人だけのものでは?」——そう感じて、使えるかどうか分からないまま通院を続けている方は少なくありません。
実際には、自立支援医療(精神通院医療)の対象は幅広く、外来で精神科・心療内科の治療を続けている多くの方が当てはまります。このページでは、どんな病気・状態が対象になるのか、対象を判断する条件、確認の仕方について、横浜市中区・関内のみなとメンタルクリニックの精神科医が解説します。制度の全体像は自立支援医療(精神通院医療)とは|医療費を1割に軽減をご覧ください。
対象になる人の基本的な条件
自立支援医療(精神通院医療)の対象は、ひとことでいうと「精神疾患があり、通院による治療を継続的に必要とする方」です。次の2つを満たすかどうかが基本になります。
- 精神疾患の診断があること
- その治療のために、外来通院を継続して受けていること(今後続ける見込みを含む)
「重い病気でないと使えない」というイメージを持たれがちですが、そうではありません。通院して治療を続けている状態であれば、対象になり得ます。
対象となる主な病気・状態
対象となる精神疾患は幅広く、代表的なものは次のとおりです。
- うつ病などの気分障害
- 双極性障害(躁うつ病)
- 不安症(パニック症・社交不安症・全般不安症など)
- 適応障害、ストレス関連の不調
- 強迫症
- 不眠症などの睡眠障害
- 発達障害(ADHD・ASD)
- 依存症(アルコール・薬物など)
- 統合失調症
- てんかん
- 認知症 など
このように、外来で扱うこころの不調の多くが対象に含まれます。気分の落ち込みについてはうつ病とは?症状・原因・治療を解説もご覧ください。
「症状が軽いと対象にならない」わけではありません
「自分の症状は軽いほうだから対象外では」と考える方もいますが、対象になるかどうかは、症状の重さだけで決まるものではありません。重要なのは、治療のために通院を継続する必要があるかどうかです。
たとえば、症状が落ち着いてきても、再発を防ぐために通院と服薬を続けている、という方も対象になり得ます。「これくらいで申請してよいのか」と迷う場合も、まずは診察でご相談ください。
入院は対象外、外来通院が対象です
自立支援医療(精神通院医療)が対象とするのは、外来での通院医療です。入院の医療費はこの制度の対象外です。
通院に伴う診察、薬の処方、精神科に関する検査、精神科訪問看護などが対象に含まれます。
「重度かつ継続」に当てはまると、より負担が抑えられます
対象になる方のなかでも、「重度かつ継続」という区分に該当すると、所得が一定以上の世帯でも月額の自己負担に上限が設定され、負担がより抑えられます。
「重度かつ継続」に該当するのは、次のような方です。
- うつ病・双極性障害(躁うつ病)・統合失調症・てんかん・認知症などの方
- 薬物などの依存症の方
- 継続的に相当額の医療費がかかると医師が判断した方
気分障害で通院を続けている方の多くが、この区分に当てはまり得ます。自己負担上限額の決まり方そのものは、別ページで詳しく解説します。
対象かどうかは、最終的に医師の診断で決まります
対象になるかどうかは、診察を通じて医師が診断・判断し、自立支援医療用の診断書を作成することで申請につながります。「自分が当てはまるか分からない」という段階でも、診察のなかで確認できます。
すでにほかの医療機関に通っている方が、当院に通院先を変えて申請することも可能です。その場合は、これまでの治療内容が分かるもの(お薬手帳など)があるとスムーズです。
収入が多いと対象から外れますか?
収入の多さは、原則として「対象になるかどうか」ではなく「毎月の自己負担上限額がいくらになるか」に関係します。つまり、所得が高めの方でも、対象疾患で通院していれば制度を利用でき、上限額が所得に応じて設定される、という仕組みです。
ただし、一定以上の所得で、かつ「重度かつ継続」に該当しない場合は対象外となる区分もあります。詳しくはお住まいの区の窓口でご確認ください。
よくある質問
通院を始めたばかりでも対象になりますか?
これから継続的に通院して治療を受ける見込みがあれば、通院を始めたばかりでも申請できます。診察のなかで対象になるかを確認します。
診断名が確定していなくても申請できますか?
申請には診断書が必要なため、医師が状態を診断したうえで進めます。まずは受診し、診察のなかで治療方針とあわせてご相談ください。
子どもや家族も対象になりますか?
年齢にかかわらず、精神疾患で継続的に通院治療を必要とする方が対象です。お子さまやご家族について知りたい場合も、診察でご相談ください。
対象になるか、受診前に電話で分かりますか?
対象になるかどうかは診断にもとづくため、電話のみでの確定はできません。診察のなかで状態を確認し、対象になるかをご案内します。
横浜・関内で自立支援医療の対象か相談したい方へ
みなとメンタルクリニックは、指定自立支援医療機関として、自立支援医療(精神通院医療)の対象になるかの確認や、診断書の作成に対応しています。「自分は対象になるのか知りたい」「使えるなら申請して通院を続けたい」という方は、診察のなかでお気軽にご相談ください。
当院は関内駅から徒歩2分、桜木町駅・馬車道駅から徒歩5分。土日も診療しており、お仕事帰りや休日にも通いやすい立地です。WEB予約のほか当日予約にも対応し、女性医師も在籍しています。また、産業医に相談できる体制があり、仕事のストレスや休職・復職についても対応しています。初めて受診される方は心療内科・精神科の初診では何を話す?費用・持ち物・予約の流れもご覧ください。
受診をご希望の方は、WEB予約はこちらからご予約ください。当日予約も可能です。
関連ページ
- 自立支援医療(精神通院医療)とは|医療費を1割に軽減|横浜・関内で申請に対応
- うつ病とは?横浜・関内の精神科医が症状・原因・治療を解説
- 心療内科・精神科の初診では何を話す?費用・持ち物・予約の流れ
- 初診の方へ
- よくある質問
- WEB予約はこちら
参考・情報源
本記事は、以下の公的情報をもとに作成しています。対象の判断や最新の取り扱いについては、診察またはお住まいの区の窓口でご確認ください。
- 厚生労働省|自立支援医療(精神通院医療)の概要
- 神奈川県|自立支援医療(精神通院医療)
- 横浜市|各区福祉保健センター(自立支援医療の申請窓口)
医学監修
田邊 陽一郎(精神保健指定医・精神科専門医・日本医師会認定産業医)
医療法人鴻志会 みなとメンタルクリニック 理事長。秋田大学医学部卒業後、東北の精神科救急・被災地医療、神奈川の在宅医療を経て現職。うつ病・不安障害・睡眠障害・認知症などを中心に診療。