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2026/06/24

緊張型頭痛とは?ストレス・肩こりと頭の痛みの原因と治療を横浜・関内の精神科医が解説

「夕方になると、頭が締めつけられるように重く痛む」「肩や首のこりと一緒に、頭の痛みがずっと続いている」「痛み止めを飲んでもすっきりせず、むしろ頭痛の日が増えてきた気がする」「検査では異常がないと言われたのに、つらさが消えない」——このような頭の痛みを抱えて、長いあいだ我慢してこられたのではないでしょうか。

その頭痛は、緊張型頭痛かもしれません。緊張型頭痛は、頭痛のなかでもっとも多いタイプで、ストレスや筋肉の緊張、姿勢などが関わって起こります。命に関わるものではありませんが、毎日のように続くと、仕事も家事も、気持ちまでも、じわじわとつらくなっていきます。「頭痛もちだから仕方ない」とあきらめている方も多いのですが、緊張型頭痛は、なぜ起こるのかが分かってきており、しくみに沿って、楽になっていける頭痛です。

このページでは、緊張型頭痛とはどんな頭痛か、片頭痛との違い、なぜ起こるのか(痛みのしくみ)、注意したい頭痛、そして治療について、横浜市中区・関内のみなとメンタルクリニックの精神科医が、ガイドラインをふまえて、できるだけやさしく、ていねいに解説します。長い記事ですが、知っておくことが安心につながりますので、気になるところからご覧ください。ストレスが体に出る心身症全般については、心身症とは?もあわせてご覧ください。

緊張型頭痛とは

緊張型頭痛とは、頭の両側が、締めつけられる・圧迫されるように、重く鈍く痛む頭痛です。脳そのものや、ほかの病気が原因ではなく、頭痛そのものが症状の中心となる「一次性頭痛」のひとつで、頭痛のなかで、もっとも多くの方が経験するタイプとされています。世界の人口の多くが、生涯のどこかで経験するともいわれる、とてもありふれた頭痛です。ですから、もしあなたが緊張型頭痛だとしても、それは特別なことでも、あなたが弱いからでもありません。

緊張型頭痛は、頭痛が起こる頻度によって、3つに分けられます。

  • 稀発(きはつ)反復性:月に1日未満と、まれにしか起こらないタイプ
  • 頻発(ひんぱつ)反復性:月に1日以上15日未満、ときどき起こるタイプ
  • 慢性:3か月を超えて、月に15日以上と、ほぼ毎日のように起こるタイプ

まれにしか起こらない場合は、市販薬や生活の工夫で乗り切れることもあります。けれど、頻繁に起こる場合や、慢性化している場合は、我慢を続けるよりも、治療によって楽になっていける状態です。とくに慢性のタイプには、ストレスや心の状態が深く関わることが多く、心と体の両面から診ていく心療内科・精神科のアプローチが、力になれることがあります。

緊張型頭痛の症状と特徴

緊張型頭痛には、次のような特徴があります。ご自身の頭痛と重なるか、見てみてください。

  • 頭の両側が痛む(片側だけのことは少ない)
  • 締めつけられる・圧迫されるような、重い痛み(ズキンズキンと脈打つ痛みではない)
  • 痛みの程度は、軽度〜中等度(寝込むほどではないことが多い)
  • 体を動かしても、悪化しない(歩いたり階段を上ったりしても、痛みが強くならない)
  • 後頭部から首・肩にかけてのこりや張りを伴うことが多い
  • 吐き気や、光・音への過敏は、基本的にない
  • 夕方や、疲れがたまったとき、長時間のデスクワークのあとに強くなりやすい

「頭に重い帽子やヘルメットをかぶせられたよう」「鉢巻きでぎゅっと締めつけられるよう」と表現されることもあります。毎日のことになると、痛みそのものだけでなく、「またこの頭痛か」という気持ちの重さも、つらさを増していきます。これらの特徴は、次にお話しする片頭痛との見分けで、大切な手がかりになります。

片頭痛との違い

頭痛のなかでよく知られる「片頭痛」とは、特徴がはっきり異なります。見分けることは、合うお薬や治療の方針が変わるため、とても大切です。

  • 痛み方:緊張型頭痛は「締めつけられる」鈍い痛み。片頭痛は「ズキンズキン」と脈打つ拍動性の痛み
  • 場所:緊張型頭痛は両側が多い。片頭痛は片側のことが多い(両側のこともあります)
  • 体を動かしたとき:緊張型頭痛は変わらない。片頭痛は、動くと痛みが強くなり、じっと横になっていたくなる
  • 随伴症状:緊張型頭痛は吐き気や光・音過敏がない。片頭痛は吐き気・嘔吐や、光・音・においへの過敏を伴いやすい
  • 前ぶれ:片頭痛では、ギザギザした光が見える(閃輝暗点)などの前ぶれが出ることがある

ただ、ここで知っておいていただきたいのは、緊張型頭痛と片頭痛の両方を持っている方が、とても多いということです。きれいに分けられないことも珍しくありません。「ふだんは締めつけられる頭痛だけれど、ときどきズキズキする強い頭痛も起こる」という方は、両方が混じっている可能性があります。どちらのタイプか、あるいは両方かによって、対応が変わりますので、頭痛の様子をゆっくりうかがいながら、ていねいに見分けていきます。

片頭痛が隠れている方へ|当院では予防の注射(アジョビ)も使っています

緊張型頭痛だと思っていた頭痛の奥に、実は片頭痛が隠れていたり、両方が重なっていたりすることは、よくあります。そして、片頭痛が、生活や仕事に支障が出るほど頻繁にくり返す場合には、近年、発作そのものを起こりにくくする、新しいタイプの予防のお薬が選べるようになりました。当院では、そのひとつであるアジョビ(一般名:フレマネズマブ)を使用しています。

片頭痛は、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)という物質が、神経を介して発作を引き起こすことが、研究で分かってきました。アジョビは、このCGRPのはたらきをやさしく抑えることで、片頭痛の発作を起こりにくくしていく、これまでの飲み薬とは異なるしくみのお薬です。4週間に1回、あるいは12週間に1回の皮下注射で、毎日お薬を飲むのが負担だった方にも続けやすい治療です。これまでの予防薬では十分に楽にならなかった、という方の、新たな選択肢のひとつになります。

当院がとくに大切にしているのは、頭痛と、心の不調を、切り離さずに一緒に診ていけるということです。片頭痛のある方には、気分の落ち込みや不安を、あわせて抱えている方が少なくありません。頭痛が続くこと自体が気持ちを沈ませ、逆に、心の疲れが頭痛を強くする——そんなふうに、頭と心はたがいに影響し合います。だからこそ、頭痛だけ、心だけ、と分けるのではなく、その方の全体を見ながら、無理のない治療を一緒に考えていきます。片頭痛が疑われて予防の注射を検討したい方も、頭痛と気分の不調の両方にお悩みの方も、どうぞ安心してご相談ください。注射が向いているかどうかは、頭痛のタイプや頻度をうかがったうえで、ていねいに判断します。

なぜ緊張型頭痛が起こるのか|痛みのしくみ

緊張型頭痛の原因は、まだ完全には解明されていませんが、「末梢性(まっしょうせい)」と「中枢性(ちゅうすうせい)」という、2つのしくみが関わると考えられています。少しくわしくなりますが、ここを知っておくと、「なぜ自分の頭痛が慢性化してしまったのか」「なぜ痛み止めだけでは足りないのか」が見えてきて、治療への安心につながります。

① 末梢性のしくみ|筋肉の緊張と、筋膜の痛み

長時間の不自然な姿勢(デスクワーク、スマートフォン、うつむき姿勢など)や、精神的なストレスが続くと、頭・首・肩の筋肉(側頭筋や僧帽筋など)が、こわばって緊張します。すると、筋肉やそれを包む膜(筋膜)に、痛みを感じさせる物質がたまり、こりや張り、頭の痛みが生じます。これが、緊張型頭痛のもっとも分かりやすいしくみです。肩こりと頭痛がいつもセットでやってくるのは、このためなのです。

② 中枢性のしくみ|痛みを抑える力が、弱ってしまう

ここが、慢性化を理解するうえで、いちばん大切な部分です。実は、私たちの脳には、もともと「下行性疼痛抑制系(かこうせいとうつうよくせいけい)」という、痛みの信号をやわらげてくれる”ブレーキ”のしくみが備わっています。ふだんは、このブレーキが、多少の刺激なら痛みとして感じさせないよう、うまく調整してくれているのです。

ところが、筋肉の緊張や痛みが長く続くと、このブレーキが少しずつ疲れて、「もう痛みを抑えなくてよいのかな」と、はたらきを弱めてしまいます。すると、本来なら気にならないような、わずかな刺激でも、痛みとして強く感じるようになります(中枢感作)。こうして、頭痛が起こりやすく、長引きやすくなっていきます。

慢性のタイプで、市販薬が効きにくくなったり、ほぼ毎日頭痛がしたりするのは、この「痛みのブレーキの弱まり」が関わっています。大事なのは、この痛みを抑えるしくみには、気分にもかかわるセロトニンなどの物質が関係しているということ。これが、後でお話しする治療の、大切なヒントになります。「気のせい」でも「我慢が足りない」のでもなく、脳の痛みの調整に変化が起きている——そう理解できると、少し気持ちが楽になるのではないでしょうか。

ストレス・心の状態との、深いつながり

緊張型頭痛、とくに慢性のタイプには、ストレス、不安、気分の落ち込みといった心の状態が、深く関わっています。ストレスは、筋肉の緊張を高めるだけでなく、痛みを抑えるブレーキのはたらきにも影響します。「ストレスがたまると頭が痛くなる」「忙しい時期に頭痛がひどくなる」という方が多いのは、けっして気のせいではなく、こうしたしくみがあるからです。だからこそ、筋肉をほぐすだけでなく、心の面からそっと支えていくことが、頭痛の改善に役立つのです。ここに、心療内科・精神科がお手伝いできる理由があります。

緊張型頭痛になりやすい人・きっかけ

緊張型頭痛は誰にでも起こりますが、次のような方や状況で、起こりやすい傾向があります。これは「あなたのせい」ではなく、対応の手がかりになる情報として、見てみてください。

  • デスクワークや、長時間のスマートフォン・パソコン作業が多い
  • 姿勢が崩れやすい、うつむく時間が長い
  • 精神的なストレスや、気の張る状態が続いている
  • 睡眠不足や、疲労がたまっている
  • 肩こり・首こりが強い
  • 不安や、気分の落ち込みを抱えている
  • まじめで、がんばりすぎてしまう、休むのが苦手

とくに、20〜40代の働く世代や、女性にやや多いとされています。当てはまる項目があっても、自分を責める必要はまったくありません。むしろ、頭痛が「あなたがこれまでがんばってきたサイン」であることも、少なくないのです。

注意したい頭痛|こんなときは、すぐに受診を

頭痛の大半は、緊張型頭痛や片頭痛などの、命に関わらない頭痛です。どうか過度に心配しないでください。ただし、なかにはくも膜下出血や脳の病気など、急いで対応が必要な頭痛が隠れていることが、まれにあります。安心して治療に進むためにも、次のような頭痛は、緊張型頭痛とは違うサインですので、ためらわず、すぐに医療機関(脳神経外科・神経内科や救急)を受診してください。

  • 突然、これまで経験したことのない激しい頭痛におそわれた(「バットで殴られたよう」な痛み)
  • 頭痛とともに、手足のしびれ・麻痺、ろれつが回らない、物が二重に見える
  • 意識がもうろうとする、けいれんを伴う
  • 発熱や、首の硬直を伴う
  • 頭痛が、日に日にひどくなっていく
  • 50歳を過ぎてから、初めて起こった頭痛

これらがなく、くり返す慢性的な頭痛で、肩こりや締めつけ感を伴うものは、緊張型頭痛である可能性が高いといえます。「重い病気だったらどうしよう」という不安も、まず確認してはっきりさせることで、ずいぶん軽くなります。心配なときは、ひとりで抱え込まず、相談してください。

気をつけたい「薬物乱用頭痛」

緊張型頭痛で、ぜひ知っておいていただきたいのが、「薬物乱用頭痛」です。これは、頭痛がつらくて市販の痛み止めを飲む日が増えていくうちに、かえって薬そのものが原因で、頭痛が起こるようになってしまう状態です。「痛み止めを月に10日以上、または週に2日以上飲んでいる」という方は、知らないうちに、この状態に近づいているかもしれません。

これは、あなたの飲み方が悪かったということではありません。つらい頭痛を、なんとかしようとがんばってきた結果なのです。この悪循環を抜け出すには、痛み止めの使い方をそっと見直し、頭痛そのものを起こりにくくする治療へと、切り替えていくことが大切です。市販薬でしのぐ日が増えてきたら、それは「相談してみよう」のサインです。我慢でも、薬の飲みすぎでもない、別の道があります。

受診を検討する目安

次のような場合は、一度ご相談ください。「これくらいで受診していいのかな」と、ためらう必要はありません。

  • 頭痛が、ほぼ毎日のように続いている
  • 市販の痛み止めを、週に2日以上飲んでいる
  • 痛み止めの効きが、悪くなってきた
  • 頭痛のために、仕事や家事、生活に支障が出ている
  • ストレスや緊張と、頭痛に関連を感じる
  • 気分の落ち込みや、不安もあわせて感じている
  • ズキズキする強い頭痛(片頭痛)も、ときどき起こる

受診をご希望の方は、WEB予約はこちらからご予約いただけます。

緊張型頭痛の治療

緊張型頭痛の治療は、痛みをやわらげる対応と、頭痛を起こりにくくする予防、そして背景にあるストレスへのケアを、その方に合わせて組み合わせて進めていきます。頻度が高い方・慢性の方ほど、痛み止めでその場をしのぐだけでなく、起こりにくくしていく方向が大切になります。あせらず、できることから一緒に取り組んでいきましょう。

① 生活の工夫・体への対応

姿勢の見直し、こまめに体を動かす、首や肩のストレッチ、入浴で体を温める、睡眠を整える、といった工夫が、筋肉の緊張をやわらげる土台になります。マッサージや軽い運動が、症状をやわらげる助けになることもあります。「あれもこれも」と一度にがんばる必要はありません。続けられそうなことを、ひとつずつで大丈夫です。

② 痛みへの薬(使いすぎに気をつけながら)

痛みが強いときには、消炎鎮痛薬を用いることがあります。ただし、先ほどお話しした薬物乱用頭痛を避けるため、飲む日が増えすぎないよう、使い方に気をつけながら用います。「痛くなったら飲む」をくり返すうちに頻度が増えている場合は、無理に我慢するのでも、飲み続けるのでもなく、次の予防の治療を一緒に考えていきます。

③ 予防の治療・ストレスへのケア(心療内科・精神科の役割)

頻繁にくり返す、慢性化している緊張型頭痛では、頭痛そのものを起こりにくくする「予防」が、治療の中心になります。ここで中心的な役割を果たすのが、抗うつ薬です。

緊張型頭痛の予防として、もっとも効果が確かとされているのは、三環系抗うつ薬(アミトリプチリンなど)です。「頭痛に、うつのお薬?」と意外に思われるかもしれません。けれど、これにはちゃんとした理由があります。先ほどお話しした、痛みを抑える脳の”ブレーキ”(下行性疼痛抑制系)には、セロトニンやノルアドレナリンといった物質が関わっています。抗うつ薬は、これらの物質のはたらきを高めることで、弱ってしまった痛みのブレーキを、もう一度立て直し、頭痛を起こりにくくしてくれるのです。気分を変えるためではなく、痛みのしくみそのものにやさしくはたらきかける、頭痛の予防のお薬として、ごく少量から用います。

また、頭痛の背景に、ストレスや不安、気分の落ち込みがある場合には、それらをそっと整えていくこと自体が、頭痛の改善につながります。つらさの背景にある緊張や、抱えている負担を、お話のなかで一緒に整理し、必要に応じてSSRIなどのお薬や、リラックス法、考え方の整理を組み合わせていきます。お薬は、効果や特徴をていねいにご説明したうえで、あなたのお気持ちをうかがいながら検討します。「できれば薬に頼りたくない」というお気持ちも、遠慮なくお聞かせください。自己判断で中止せず、医師と相談しながら進めていきましょう。

④ 漢方薬でのアプローチ|「できるだけ自然な形で」という方へ

「できれば強いお薬は使いたくない」「体質から、やさしく整えていきたい」という方には、漢方薬での対応も、大切な選択肢のひとつになります。漢方は、頭痛そのものだけでなく、その方の体質や、肩こり・冷え・むくみ・疲れやすさといった、まわりの不調も含めて、全体をやわらかく整えていくのが特長です。心と体を分けずに、まるごと診ていくという点で、心身症のような不調とも、とても相性のよい考え方です。

たとえば、肩や首のこわばりを伴う頭痛には、こりをやわらげる葛根湯(かっこんとう)などが用いられることがあります。また、天気が悪いと頭が重くなる、雨の前に悪化するといった頭痛や、体の水分の偏りが関わるタイプには、五苓散(ごれいさん)などが選ばれることもあります。このほかにも、ストレスや緊張が強い方、冷えやすい方など、その方の状態に合わせて、さまざまな漢方を検討します。どの漢方が合うかは、頭痛のタイプや、その方の体質によって異なりますので、お話をうかがいながら、ていねいに見極めていきます。

漢方は、これまでお話ししたお薬や、生活の工夫と組み合わせて使うこともできます。「自分には漢方が合うのだろうか」と気になる方も、どうぞ気軽にご相談ください。一人ひとりに合った、無理のない形を、一緒に探していきます。

片頭痛が混じっている場合

緊張型頭痛に片頭痛が併存している場合は、片頭痛への対応も大切になります。発作がつらく頻繁な場合には、先ほどご紹介した予防の注射(アジョビ)も含めて、その方に合った方法を一緒に考えていきます。頭痛のタイプを見極めながら、無理のない形で、いちばん楽になれる道を探していきます。

治療はどのように進むのか

まず、頭痛の様子(痛み方、頻度、きっかけ、片頭痛が混じっていないか)や、生活・ストレスの状況を、時間をかけてうかがいます。必要に応じて、脳の病気がないことを確認します。そのうえで、生活の工夫を土台に、痛みへの対応と、予防・ストレスへのケア、そしてご希望に応じて漢方を組み合わせていきます。

目標は、頭痛にふり回されず、すっきりした頭で過ごせる日を、少しずつ増やしていくことです。「頭痛もちだから仕方ない」と、あきらめてしまう必要はありません。長く付き合ってきた頭痛も、しくみに沿って対応していくことで、きっと楽になっていけます。あなたのペースで、一緒に進めていきましょう。

よくある質問

緊張型頭痛と片頭痛は、どう見分けますか?

締めつけられる両側の鈍い痛みで、動いても悪化せず、吐き気や光過敏がなければ緊張型頭痛、ズキンズキン脈打つ片側の痛みで、動くと悪化し、吐き気や光過敏を伴うなら片頭痛が考えられます。両方を持つ方も多く、診察でていねいに見分けていきます。

頭痛なのに、なぜ抗うつ薬を使うのですか?

緊張型頭痛の予防に用いる抗うつ薬は、気分のためだけでなく、痛みを抑える脳のしくみを立て直す目的で使われます。痛みのブレーキにかかわるセロトニンなどのはたらきを高めることで、頭痛を起こりにくくします。ごく少量から用いますので、ご心配な点は、診察でくわしくお話しします。

漢方薬で治療できますか?

はい、漢方薬も大切な選択肢のひとつです。肩こりを伴う頭痛には葛根湯、天気の悪い日に悪化する頭痛には五苓散など、頭痛のタイプや体質に合わせてご提案します。「できるだけ自然な形で治したい」という方や、冷え・むくみ・疲れやすさなど、ほかの不調もあわせて整えたい方にも向いています。ほかのお薬や生活の工夫と組み合わせることもできますので、お気軽にご相談ください。

片頭痛の予防の注射(アジョビ)は、こちらで受けられますか?

はい、当院ではアジョビ(フレマネズマブ)を使用しています。片頭痛が頻繁にくり返し、生活に支障が出ている方が対象になります。頭痛と気分の不調の両方を、一緒に診ていけるのが当院の特長です。まず頭痛のタイプや頻度をうかがい、向いているかどうかをていねいに判断しますので、気になる方はご相談ください。

痛み止めを毎日飲んでいますが、大丈夫でしょうか?

痛み止めを月に10日以上、週に2日以上飲んでいる場合は、薬物乱用頭痛の可能性があります。かえって頭痛を悪化させることがあるため、一度ご相談ください。責めることは決してありません。薬の使い方をそっと見直し、予防の治療へ切り替えていきます。

マッサージや運動だけでは、治りませんか?

まれにしか起こらない場合は、それで十分なこともあります。けれど、頻繁・慢性の場合は、筋肉だけでなく、痛みのしくみや、背景のストレスへの対応が必要なことが多く、治療を組み合わせることで、より楽になっていきます。

何科を受診すればいいですか?

突然の激しい頭痛など、危険なサインがある場合は脳神経外科・神経内科へ。くり返す慢性的な頭痛で、ストレスや心の状態が関わっていそうな場合は、心療内科・精神科が対応します。当院では必要に応じて連携しながら進めますので、迷ったらご相談ください。

横浜・関内で頭痛にお悩みの方へ

緊張型頭痛は、「頭痛もちだから」「よくあることだから」と、つらさを我慢して、対応をあきらめてしまいがちです。けれど、ほぼ毎日続く頭痛や、痛み止めが手放せない状態は、あなたの生活の質を、確実に下げてしまう、ちゃんと対応すべき不調です。痛みのしくみが分かってきている今、我慢を続ける必要も、薬の飲みすぎで苦しい悪循環に陥る必要も、もうありません。

横浜・関内のみなとメンタルクリニックは、心療内科・精神科として、ストレスや心の状態が関わる頭痛に向き合い、片頭痛が背景にある方には予防の注射(アジョビ)、できるだけ自然に整えたい方には漢方薬も含めて、必要に応じて他科とも連携しながら、心と体の両面から、おだやかに支えていきます。関内駅から徒歩2分、桜木町駅・馬車道駅から徒歩5分、土日も診療し、当日予約にも対応しています。みなとみらいエリアからも通院しやすく、お仕事の合間にも通っていただけます。

「この頭痛と、ずっと付き合っていくしかない」と、どうかあきらめないでください。まずは、お話を聞かせていただくところから始めましょう。受診をご希望の方は、WEB予約はこちらからご予約いただけます。受診前に確認したいことがある方は、よくある質問もご覧ください。

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参考文献・情報源

本記事の内容は、緊張型頭痛・片頭痛に関する以下の資料を参考にしています。

  • 日本神経学会・日本頭痛学会|頭痛の診療ガイドライン2021
  • 日本頭痛学会|CGRP関連新規片頭痛治療薬ガイドライン
  • 国際頭痛分類 第3版
  • 日本心身医学会|心身症に関する資料
  • MSDマニュアル|緊張型頭痛
  • 各医薬品の添付文書・患者向け医薬品情報

医学監修

田邊 陽一郎(精神保健指定医・精神科専門医・日本医師会認定産業医)

医療法人鴻志会 みなとメンタルクリニック 理事長。秋田大学医学部卒業後、東北での精神科救急・被災地医療、神奈川での在宅医療を経て、現職。うつ病・不安障害・睡眠障害・認知症などを中心に診療。

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